辛いのを好きな方もいるだろうか!? 赤いのやら黄色いのやら、世界一辛いと言われるハバネロには紫色もあるらしい。
まだ小さい頃、父親がうどんを食べる際に枝付きのまま乾燥してあったナンバを火にあぶり、ポリポリと潰して振りかけていたのを思い出す。うどんにはナンバをかけるもんなのかと子供心に思ったものである。これも今で言う食育の一つだったのだろうか。
大人になってからは健康診断で血圧が高いから塩分を控えるようにと言われ、味付けとして一味唐辛子をよく使ったりした。また、カレーライスやラーメンなどの激辛物を食べたりしたが、胃に当ったりして体質的に余り合っていないようである。

さてこのナンバ、知り合いの御仁に頼まれて栽培したものである。樹から外し、さらに実に付いている軸を外して色の悪いのを選り分ける。これぞ正に第一次産業で厄介な仕事そのものである。私への依頼者は乾燥、粉砕して第三者に渡し商品化されるという二次、三次産業の流れである。今年で3年目になるが、なぜか力が入らなかった。この流れに関わっている三者はいずれも個人事業主で、生産の打合わせもなく取引の契約書など堅苦しいものはない。
第一次産業である農業、漁業は良いところを街の人に吸い取られて利益は少ないと言われてきた。頼まれればイヤとは言わない、こんなもんでもお金になれば・・・と、田舎そのものなのか!?
発展策として提唱されているのが第六次産業化である。一次×二次×三次=六次という理屈で自分で企画、行動し成果を得る自己完結型であろうか。これを成すには家族や組織でのノウハウの積み重ねと役割分担があってできるものであろう。
これまで一次産業は二次、三次との繋がりがなくただ単なる原材料提供に終わっていたのである。方向性としては六次産業化に向けた組織作りがポイントのような気がする。ナンバに関わっている三者が何らかの形で目的を共有することにより生産や加工作業の励みになり、商品の販売拡大に発展すればいい。
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