地震に続いて9月には豪雨に被災した能登半島である。幸いにもスイカは8月に収穫し終えていて被害はなかったが、畑に水が流れまるで川のような溝ができたのである。
長さ60m程、傾斜した畑の肩口から、なぜかこの箇所だけ流れていてこの状態では作付けはできない。畑の上にある道路との間に設置されているU字溝が地震でひび割れしており、ここから水が流れ込んだのか等と考えているが、確固たる原因はつかんでいない。それだけの大雨だったのかと思うしかない。

とにかく直さねばならない。被災してから農閑期を挟んで約半年後の4月上旬、スイカの植付けには十分間に合ううちに終えることができた。”農業者が自ら実施する”という県の支援制度を受けることができれば結構なことである。
水でえぐられてできた溝、下流に流れて盛り上がっているはずの土で埋め戻せば良いだろうという理屈であるが、その土の量がごく少ないのも不思議である。そこで50m程の所にある沈砂地から土を運ぶことにした。幸いにも金銭に関わらないので、地震の後もひび割れして凹んだ個所に自力で運んだこともある重宝な場所である。この沈砂地、元々は湿地状態であったが大きな雨ごとに流れてきた土砂が積もったものであり土質も割合良さそうである。
今回は機械と他力に頼ることとした。積み込みはバックフォーで雇用者を含め運搬機3台でピストン搬送した。手作業ではスコップで40数杯乗せなければならず大そうな仕事であるが、機械だと楽チン。運搬機には手動のダンプ機能が付いており下ろす力は知れたもの。作業は予想していたより早く進み半日で終えることができた。運んだ回数は運搬機3台合わせて約50回、土の量は4m3程であろうか。


土を入れてからは自力で均したが、奇麗になると嬉しいものである。昨年のスイカ残差を配置し鋤込みやすいようにとハンマーナイフモアで細断処理した。また、入れた土のpH調整のため石灰肥料を通常よりやや多めに施して終了。
これで今年も無事スイカ栽培ができる。安堵
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