農作物の生育は天候に左右される。
これを克服するため手立てを加え、暑い日も寒い日も朝早くから世話をする。
生育の良し悪しは生産者としては収入に影響し、消費者にとっては購入価格の高騰にもつながる。
スイカの生育の良し悪しは天気に3回左右されると言われる。1回目は実が着く時、2回目は実が太るとき、そして3回目は実が甘くなる時。ここで言う天候は「天気が良い」のが好きということである。雨が降ると花粉が流れてしまい実が着かない。太陽の光が弱いと光合成が劣るため養分を実に蓄えることができない。
そういう点ではホウレンソウ等の葉物野菜は葉を育てるだけ、キュウリは未熟の実を収穫するので天気の影響は少ないと言える。
さて、スイカにとって今年に天気はどうだったろう?
先ずは実が着く時。6月14~16日は雨が降り17~21日は晴~晴~晴。ちょうどこの頃に花が咲いたので実の着きは良かった。天気は嬉しいことだが花が咲いたら花粉を付けなければならない。雄花の花粉を雌花に移す、自然任せならミツバチがやってくれるが人間の手で行う人工授粉。
天気が悪かったりすると実が黄色くしぼんでしまうが、上手くいけば3日ほどすると瑞々しく膨らんでくる。自分で作ったスイカ!という実感を味わえるのも楽しみである。。

次は実の太り具合。スイカは蔓2本で実1個という基本がある。葉の数で言うとほぼ50枚の葉が光合成を行いスイカ1個を育てている理屈である。光合成を行うには強い光を好むといわれるスイカ。太る期間はほぼ40日として、今年は実が着いてからこれまで25日間のうち雨の降ったのは4日で晴勝ち。3L、4Lクラスの大玉が穫れそうである。
最後は甘さである。スイカの甘さには蔗糖の関りが大きいらしいが、これもまた光合成で得られた産物。根、茎、葉が元気で、そこに欠かせないのが太陽の光。まさにお天道さまさまである。
スイカ栽培において仕上げの10日間、引き続いて天気は良さそうである。
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