紅しぐれ大根を栽培して今年で11年目になる。秋穫りから延長し翌年3月まで出荷を続けており、今では1年の作付け体系の中でメイン品目の一つになっている。
今年は8月22日に播種し10月16日に初出荷した。メイン品目といえども1日の出荷量は2,3箱ほどで暇つぶしのようなものである。それでも、継続して出荷すれば商品として当てにしている業者さんもいるようなので、寒い中での出荷作業の励みにしている。
顔の見えるで出荷している野菜全体に言えることであるが、”顔見えシール”を貼るためにと大半は袋詰めで出荷しており、果たして袋代と手間賃があるかなァと思いながらの出荷である。

過去の記録を見て、「前はイクラやったがに今年はなんじゃ!」と呟くことの繰り返し。でも、今年の紅しぐれはいい値段を頂き嬉しいことである。買って下さった業者の方に「ありがとうございます!」。少しでも長くこの値段が続いてほしいものである。
第一次産業は価格を考えていてはやれない仕事である。食料品の消費税は8%しかもらえず、一方では10%の資材費はあれもこれもの値上がりで若い農業者が気の毒である。
ダイコンについては顔の見えるの商品として端境期出荷や特徴的な品種などを試した際、市場の担当課長から「市況に左右されますから」との意見をもらったことがある。そういう点では、10年間作り続けてこられた「紅しぐれ大根」は今後も大事にしたい品目の一つである。
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