スイカの敷き藁にするライ麦は今が播種期である。秋に芽を出したライ麦は年を越して、来年5月下旬には1.8m程に伸びる。スイカ畦の両肩に育てたライ麦を左右に刈り倒せば、簡単に敷き藁ができるという訳である。敷き藁といえば稲わらが一般的であるが、今のご時世この稲わらが手に入り辛いことを考えると一挙両得ともいえる。

播種・鎮圧・潅水

 まき幅は約40cmで播種量は通常のムギ栽培に比べほぼ倍量を使っているが、㎡あたり100g程でよさそうである。種を撒いた後は覆土が付きものである。麦類の場合はロータリーで浅く攪拌する方法と、鎮圧がある。攪拌は土が粗かったりすると埋もれてしまいそうなので鎮圧することにしている。鎮圧すると撒いた種が土と密着することにより水分が安定して発芽がよくなるということである。トラクターで牽引する鎮圧ローラーがあるそうだが、私はゴムクローラーの付いた運搬機を歩かせて用を達している。発芽に及ぼす効果もさることながら、播種床が均平になり刈り取り作業もしやすくなる利点もある。

 

 発芽の三原則といわれる温度、酸素、水分。この季節、畑地ということもあり温度と酸素は除外して、問題となるのは水分である。適期に播種し、確実に発芽させるには潅水するに越したことはない。写真ではチューブ潅水を行っており、畑が傾斜地ということもあり最長70mの畦を上下2回に分けて潅水している。このチューブは1m余りの幅に広がり2畦分が同時に潅水できる。

 人為的に降らせる雨は天気の良い時に行うため、発芽するのに5日かかるとすれば表面が乾いてしまって、一回の潅水では持たない。そこで、人為的な雨と自然の雨を組み合わせて発芽を待つのが良さそうである。自然の雨は効果が高い。雨が降る際は当然のことながら日差しがないので土の乾きも少なく水分が保てる。

まとめ

 来年のスイカ栽培はもう既に始まっている!

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