今年は残暑、残暑のなか能登ならではのキリコ祭りが開催されている。市祭とか観光祭りとかではなく集落単位で行われているものである。出し物は太鼓山とキリコ、それに神輿である。若い集(青年会)を中心にそれぞれの山車には年齢に応じて役割があり、集落総出の行事である。

太鼓山は祭りの列を先導し、太鼓の音で進路の邪気を追い払い大きな木製の車輪で道を均したといわれている。 キリコは高さ6mほどで四角いあんどん状のもので、担ぐための横柱が付いている。キリコには太鼓と鐘が打ち鳴らされ祭りの雰囲気を盛り上げるのである。


行列の最後に神輿が登場。集落家々を回り家庭の安全と五穀豊穣が祈念される。
むかし大きな娯楽がなかった頃は秋祭りは若い衆にとって年に一度の楽しみだったのであろう。各家庭で振舞われる庭酒で酔っ払い、「ヤッサーヤッサー」の掛け声で担いだキリコを練りまわす。まさに陶酔の一大イベントなのである。
渡御は夜遅くまで行われ、ご神体を神社へ納めて終了となる。
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