能登ワケギ

10年ほど前、旧門前町方面で栽培されていた”ヒトモジ”を分けてらって増殖したものである。昔、宮中では葱のことを一文字と言ったそうであるが、この”ヒトモジ”は本格的に栽培してみると分葱であって、厳密には二文字かも知れない。それは置いといて、このワケギを「顔の見える」で出荷して10年ほどになる。2年前には業務筋からの増産要請もあり畑が近くのSさんと二人で”能登ワケギ”の銘柄で出荷している。

夏越しさせた麟茎を植付ける

ワケギの植え付けは8月下旬。6月に掘り起こした種株を株分けして2,3球ずつ植付けた。実のところワケギの栽培にはこの種株の保管が重要なのである。あまり手間をかけられないので、日当たりがよく、雨の当たらない軒下に一旦乾かした後、積み重ねておいたところ今年の高温のため種となる麟茎がしぼんでしまったりした。吟味して植えたつもりであるが、欠株になっているのはそのためである。天候に合わせ程よいところに移せばよかったのにと後悔しても、何かと忙しくて…と

ワケギは秋と春に株を張る

植付けた麟茎は4.5日で芽を出す。その後、10月中頃まで順次分球して株が大きくなり、冬になると枯れてしまう。植物の生命力は強い。雪が解けて少し春めいてくると待っていましたと言わんばかりに、枯れた株から一斉に芽を出す。ワケギは大きくなると花芽が芽生えて後に抽苔し、ネギ坊主となって種子を実らせて繁殖する。ワケギの生育時期は春しばらくの間。わが身の繁殖力を高めるためにと株を張らすのである。

今年は銀黒マルチを使用

昨年は黒マルチとグリーンダークマルチを使ったところ黒マルチの方が出来が良かった。黒マルチは地面への光線を遮り地温の上昇を抑える効果があるが、それならと、表面は光を反射するシルバー+裏面は光を通さない黒=銀黒ダブルマルチという訳である。果たして、ワケギは喜んで生育してくれるだろうか。

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