自然を相手にする農業である。というか、人間もみな自然の中で生きている。太陽の光、天からの雨、意識せずに吸っている空気、そして足を着け根を下ろしている大地(地球)。

 能登半島地震でのこと、これまで普通であった水に困ったことである。水道が壊れて生活用水はもちろん、電気が来ないので井戸水も使えない。挙句の果ては地下水の流れが変わったのであろうか井戸水も出なくなった。生活面では給水を頂き、野菜の育苗には川から水を汲んできてのスタートであった。

 生活用水でひとつ役立ったことがある。壊れた屋根の雨樋から流れ出た水を溜めて洗濯やトイレに使ったことである。そこで今回、雨樋から水を採取しタンクに溜めようと思い立った。目的は野菜の苗作り(育苗)に使うためである。ある人は「水道使ってもそんなに料金違わんわ」とも言うが、奇麗な水は勿体ないとの思いもあって作ってみた。

 今は、ネットで検索すればほとんど何でもと言ってもいいくらい手に入る時代である。こんな装置がちゃんとあるんだナと、感心している。これを商品として作った人の発想と作り上げるまでに多くの苦労はがあったことと思う。感謝である。取り付けは丁寧な説明書を見れば簡単である。難しいのは言われたことを実行できるかどうか、手前の腕が問われる。

 さて、作成して数日後の夜に雨が降り、タンクにはほぼいっぱい水が溜まっている。作りも大丈夫だったようである。ちなみに近隣のアメダスでみると降水量は15㎜ほど。週に一度雨が降ってくれれば、育苗には十分であろう。あとは撒き方である。ジョウロでいくか水中ポンプを使うか? さらに、ポンプを使うとしたら電源は?、太陽光か?、などと思いを巡らせている。

 次は畑だ。畑地灌漑のパイプラインが損傷しているため、昨年は防除用水にも困り貰い水をして賄った。湧水が流れてくるような山もなし。屋根の下にタンクを並べて溜め水することになるだろうか。

 水は大事だ!

 

 

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