3月初め雪も解け今年、第一番の仕事は昨年の抑制かぼちゃのマルチ剥がしであった。毎年のことであるが、多少なりに生えている雑草が枯れてからの方が楽だとの思いで翌春に行っている。

 今年は様子が違った。イネ科の越年草がマルチを覆い隠すほどに茂っている。

 マルチ剥がしは厄介なことはわかっており、風に飛ばされない程度に抑えの土の量を考慮するなどしている。マルチの肩に雑草が生えると茎に引っかかったり根が絡んでいたりして、ただ引っぱるだけでは取れない。鍬や鎌で草をやっつけなければならない。

 鍬か鎌かといえば鍬である。鎌は腰を下ろさねばならず手にも負担がかかるのに比べ鍬は振り下ろす力で、少なくても歯の幅だけザクッ、ザクッ、ザクッと前へ進むことができる。それでも振り下ろすこと何千回であったことか。鍬を握る手に増して肩に疲労が来る。

 難儀なことであった。我ながら大変なことであった。雑草の少ない別の畑では7本のマルチを半日で終えたが、この畑は同じく7本で三倍の時間がかかった。

 マルチ両サイドから草の根と共に鍬で起し、今度はマルチポリを引っ張るのであるが、それでも草の根が絡んでいるため千切れたりする。これをそのままにしておくと切れっ端が土に混ざり、トラクターで耕すたびに出てきて畑のゴミ状態になって始末が悪い。

 雑草は畑全面に生えているが、マルチ列に沿って生育が旺盛だったのには理由がある。実は昨年かぼちゃを栽培する際に畑全面に生えているこのイネ科の草を敷料に利用しようと考えたことである。肥料は基肥一発肥料をロータリー幅だけに撒いてマルチを当て、畝間は耕起しないでそこに生えている草を刈り倒して敷料としかぼちゃの蔓を伸ばしたのである。いわゆる半不耕起栽培でもある。

 マルチ幅周辺に集中して撒いた肥料が雑草の生育に効いたのである。

 マルチを剥がす時期の問題ではなく、かぼちゃ栽培に当たって肥料を撒いた7月末から越冬期までの間、雑草の生育が旺盛であったことが原因である。

 農作物の栽培にはそれなりに世話がかかる。この作業をいかに効率よく工夫し、できるだけ省力できれば良い。今回のマルチ剥がしの大変さを反省し今年の抑制かぼちゃ栽培につなげていきたい。

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